Okinawa Open Days 2016でアクシスが講演しました!

アクシスでは、2016年12月5日(月)~8日(木)に行われた
「Okinawa Open Days 2016」に参加しました。

Okinawa Open Days 2016とは?

一般社団法人 沖縄オープンラボラトリが主催する国際イベントです。

沖縄オープンラボラトリは、平成25年5月に次世代ICT基盤技術の実用化や普及を目的として誕生しました。SDN/NFV技術・クラウド技術を完全に融合し、技術的な側面だけでなく、ユースケース・人材育成などの要素を取り入れた、独自の国際イベントとして 「Okinawa Open Days」を開催し、国内外の多くの技術者の交流の場として提供しています。

今年のOkinawa Open Daysは
「世の中を変えるオープンテクノロジーとアイデアの集結」をテーマに開催されました。

Okinawa Open Days 2016開催決定のご挨拶 | 一般社団法人沖縄オープンラボラトリ | Okinawa Open Laboratory

そして、その中のホワイトボックススイッチユーザ会で、
弊社アクシスの宮腰が講演をしてきました!

▼12/8ホワイトボックススイッチユーザ会9:45~12:30@第7会議室
10:00~10:30
「OpenStack環境でホワイトボックススイッチを導入してみて感じたこと」
宮腰 行生
株式会社アクシス

http://www.okinawaopenlabs.org/ood/2016/program_day4/#day4_02

ホワイトボックススイッチユーザ会とは?

ホワイトボックススイッチユーザ会 第一回勉強会から引用させていただくと

ホワイトボックススイッチユーザ会は今後利用が広がっていくと考えられる ホワイトボックススイッチに時代を先取りして詳しくなっておくため、 ネットワーク技術者、運用者を中心にホワイトボックススイッチに関する技術的知見を共有することを目的として設立されます。

とのことで、
NTTソフトウェアイノベーションセンタの石田氏が主催されている会です。

そもそも、ホワイトボックススイッチとは?
こちらも、ホワイトボックススイッチユーザ会 第一回勉強会から引用させていただくと

ホワイトボックススイッチとは従来のネットワーク機器ベンダにスイッチを卸していたODM(*)ベンダが製造する、OSを含むソフトウェアがバンドルされていないスイッチのことです。
(*)ODM: Original Design Manufacturingの略。委託者のブランドで販売するため、製品を設計、製造すること

OpenStack環境でホワイトボックススイッチの導入

アクシスでは今年運用開始したOpenStack環境の物理スイッチに、
ホワイトボックススイッチを利用しています。

小規模な組織ですので、

  • 人的・予算的に限られたリソース
  • インフラ全体で十分な性能
  • 高い運用効率を発揮できる構成・機器

を既存の大手ネットワーク機器ベンダの製品も含めて検討した結果、
ホワイトボックススイッチを採用するに至りました。

ただ、ナレッジも公開情報も少ないため手探りでしたが、機能検証・パフォーマンス検証を重ねに重ねて、無事に運用開始することができました。

講演:「OpenStack環境でホワイトボックススイッチを導入してみて感じたこと」

今回の講演は、ホワイトボックススイッチの導入事例が現時点で少ない為か、
お声がけいただき参加することとなりました。

導入検証時にぶつかった問題や運用で気を付けている点、今後の実用的な活用法について、ほんの一部分ですが発表させていただきました。
今回語られなかった部分についても、機会をみつけて宮腰よりブログで発表できましたらと思います。

ホワイトボックススイッチユーザ会での講演時のスライドを公開しました。
ご興味がありましたら是非ご一読いただけましたらと思います!


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ホワイトボックススイッチユーザ会に参加して

世界的に見ても、ホワイトボックススイッチは
大手クラウド事業者や通信事業者で採用し始めたばかりと思います。

日本でも、研究を進めている企業・団体はありますが、アクシスのような比較的小規模な組織・インフラで導入・運用するケースは稀ですので、今回の内容はホワイトボックススイッチユーザ会の参加者の方々にとって、魅力的な事例になったのではないかと自負しております。

余談ですが、ホワイトボックススイッチユーザ会は三回目となりますが、実例の発表は今回のアクシスが初めてとのことでした。

個人的には今回参加して、他の参加者からもネットワーク機器構築の自動化、大規模ネットワーク機器の管理、などの可能性を感じる内容の発表があり、とても刺激になりました!

皆様、検証時にバグに悩まされているような声も聞こえてきましたが、そういった情報がたくさん出てくるのは、もっとユーザーが増えてポピュラーな製品になってきてからなのかもしれません。

サーバー側については仮想化技術が進んでおり、効率的な運用ができるようになってきておりますが、ネットワーク機器については遅れているように思います。

ホワイトボックススイッチのようなネットワーク機器設定の自動化が可能な技術が発展していくことで、大きな恩恵を受ける(というよりは必要に迫られ開発している)のは、大手クラウド事業者や通信事業者かもしれません。

ですが、私たちのようなリソースが限られた小規模な事業者にとっても価値のある技術だと思いますので、どんどん活用していければと思っております。

(記事担当:渡邉)