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Proxmox Backup Server 3.4リリース
新機能紹介

2025年4月10日に、「Proxmox Backup Server」のバージョン3.4がリリースされました。本バージョンでは、バックアップ運用の効率化と柔軟性向上を目的とした多くの機能強化が行われています。

主な改善点として、重複排除処理の高速化を実現するガーベジコレクション(GC)の最適化や、同期ジョブにおける暗号化・検証済みスナップショットの選択機能の追加、さらに静的リンク版クライアントの提供により、より多様なLinuxホストでの運用が可能となりました。

また、テープバックアップのスループット向上や最新カーネル(6.8.12)とZFS 2.2.7の採用により、パフォーマンスと互換性の両立を実現。Proxmox VEとのシームレスな統合も引き続きサポートしており、企業の信頼性あるバックアップ体制をさらに強化します。

Proxmox Backup Server 3.4のリリースの新機能の概要は下記になります。

1. ガーベジコレクション(GC)の性能最適化

Proxmox Backup Serverでは、重複排除による効率的なストレージ運用のために、バックアップデータをチャンク単位で保存しています。本バージョンでは、未使用チャンクの整理(GC処理)を高速化し、ファイルメタデータの更新コストを削減するキャッシュ機構を導入。実行時間が大幅に短縮され、ストレージ効率がさらに向上します。キャッシュ設定はデータストアごとに調整可能です。

2. 同期ジョブにおけるスナップショットの詳細選択機能

リモートへのバックアップ同期時、暗号化済みまたは検証済みのスナップショットのみを選択して同期可能に。これにより、オフサイトバックアップ運用の柔軟性とセキュリティが向上しました。

3. Proxmox Backup クライアントの静的ビルド提供

Proxmox Backup Server は Proxmox VE と緊密に統合されていますが、コマンドラインクライアントは Proxmox VE の外部でも使用できます。コマンドラインクライアントの新しい静的リンクバイナリにより、任意の Linux ホストのファイルレベルのバックアップを簡単に作成できるようになりました。

4. テープバックアップのスループット向上

本バージョンから、テープバックアップ中のチャンク読み出しにおけるワーカースレッド数を増加可能に。特定の構成において、大幅なスループット向上が期待されます。

5. 最新のオープンソース技術を採用

Debian 12.10(Bookworm)をベースにしつつ、Linuxカーネル6.8.12-9を標準採用。最新ハードウェア対応を求める環境では、カーネル6.14も選択可能。ZFS 2.2.7(Kernel 6.14向け互換パッチ付き)も含まれています。

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10年以上の実績によるサポート

アクシスはProxmox ソリューションの導入と運用において10年以上の経験を持ち、数多くの企業に導入支援を行ってきました。以下に、アクシスのサポートサービスの詳細を紹介します。

環境設計とカスタマイズ

企業のニーズに合わせた仮想環境の設計とカスタマイズを提供します。Proxmox ソリューションの深い知識・経験を活用して、最適な構成を提案し、効率的な運用を実現します。

実装と運用支援

導入から運用までお客様のご要望に合わせたサポートを行い、Proxmox ソリューションの導入に関する技術的な障壁を低減します。また、有償サポートによる継続的な技術支援で、プロダクション環境の安定稼働を支援することも可能です。

Proxmox ソリューションは、そのコスト効率の高さ、カスタマイズの自由度、そして技術的な先進性により、多くの企業にとって理想的な仮想化ソリューションです。

アクシスの豊富な経験と専門知識を活かし、Proxmoxの導入から運用まで、お客様に合わせたサポートが可能です。Proxmox ソリューションへの移行をご検討の場合は、お問い合わせください。

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