株式会社アクシス
2025年2月27日に、「Proxmox Mail Gateway」のバージョン8.2がリリースされました。
Proxmox Mail Gateway 8.2は、Debian 12.9 “Bookworm” をベースとした完全なオペレーティングシステムであり、デフォルトでLinuxカーネル 6.8を採用し、オプションでカーネル 6.11の利用も可能です。
また、ZFS 2.2.7やSpamAssassin 4.0.1を搭載し、最新のルールセットが適用されています。
Proxmox Mail Gateway 8.2リリースの4つの新機能の概要は下記になります。
このバージョンでは、認証管理の簡素化を実現するために、複数の認証レルムをバックエンドログインで統合できるようになりました。これにより、個別の認証情報を管理する必要がなくなり、新たに OpenID Connectをサポートしたことで、Keycloak、Zitadel、LemonLDAP::NGなどのパブリックまたは自己ホスト型の認証サービスを利用してProxmox Mail Gatewayにログインできます。
メールフローを制御・フィルタリングする強力なオブジェクト指向のルールシステムに、さらなる改善が加えられました。
添付ファイルのフィルタリング:
Content-Typeに基づくメールのフィルタリングが強化され、ファイル名やContent-Typeヘッダーフィールドの情報を無視し、ファイル署名に基づく検出のみに頼る設定が可能になりました。これにより、添付ファイルの正確なフィルタリングが可能になります。
メールヘッダーのフィルタリング:
メールヘッダーフィールドのフィルタリングが最上位のヘッダーセクションのみに限定できるようになり、添付メールのヘッダーを除外するオプションが追加されました。
Proxmox Mail Gatewayで生成されるメール(ルールシステムの通知、管理者レポート、バックアップ通知など)について、Fromヘッダーの設定が可能になりました。また、これらのメールに対してDKIM署名を適用できるようになり、ドメイン認証の強化が実現しました。
続きはPROX-FORUMSに掲載しております。
ID、PWをお持ちの方は、下記よりログインしてご確認ください。
アクシスはProxmox ソリューションの導入と運用において10年以上の経験を持ち、数多くの企業に導入支援を行ってきました。以下に、アクシスのサポートサービスの詳細を紹介します。
企業のニーズに合わせた仮想環境の設計とカスタマイズを提供します。Proxmox ソリューションの深い知識・経験を活用して、最適な構成を提案し、効率的な運用を実現します。
導入から運用までお客様のご要望に合わせたサポートを行い、Proxmox ソリューションの導入に関する技術的な障壁を低減します。また、有償サポートによる継続的な技術支援で、プロダクション環境の安定稼働を支援することも可能です。