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Proxmox Virtual Environment 8.2 リリース
新機能紹介

2024年4月24日に、 Proxmox Virtual Environmentのバージョン8.2がリリースされました。新バージョンは、Debian 12.5(Bookworm)をベースに、より新しいLinuxカーネル6.8を使用しておりQEMU 8.1、LXC 6.0、Ceph 18.2、ZFS 2.2といった仮想環境向けの主要なオープンソース技術の最新バージョンへのアップデートが含まれています。


新機能としては、VMware ESXiゲストをProxmox VEに移行するためのインポートウィザード、ISOからベアメタルサーバへの自動インストールツール、VMパフォーマンスから低速なバックアップストレージを切り離すためのバックアップフリーシング機能の実装などがあります。更に、UIの改善も含まれております。

Proxmox VE 8.2のリリースの4つの新機能の概要は下記になります。

1. VMware ESXi VMのインポートウィザード

Proxmox VE 8.2では、VMware ESXiやvCenterからVMを直接インポートできる新しいインポートウィザードが導入されました。これにより、他のハイパーバイザーからのゲスト移行が容易になり、ほとんどの移設前設定をProxmox VEに移行させることが可能となります。

2. 自動インストール機能

新たに追加された「proxmox-auto-install-assistant」ツールにより、ベアメタルサーバーへのProxmox VEのセットアップが全自動化できるようになりました。
これにより、手動での設定ミスを減らし、一貫した設定を複数のベアメタルサーバに展開することが可能になり、特に大規模なインフラの展開において時間とコストの節約につながります。

3. バックアップフリーシング機能

実行中のVMのバックアップを取る際に、バックアップ対象のストレージの速度が遅いことによるゲストのI/Oパフォーマンスの低下を防ぐための機能が導入されました。これにより、データブロックを一時的にキャッシュし、IO遅延を最小限に抑えながら効率的なバックアップが可能になります。

4. nftablesを使用したファイアウォールの近代化

iptablesの代わりにnftablesを使用する新しいファイアウォール実装が搭載されています。技術プレビューのオプトイン機能となり、Rustプログラミング言語で実装されています。Rustによる実装は既存のものとほぼ同等の機能ですが、nftablesファイアウォールは手動で有効にする必要があり、コミュニティからのフィードバックを収集するためのプレビューです。

今回のアップデートでProxmox VEはさらに使いやすく、効率的な仮想化プラットフォームとしての地位を固めつつあります。新しいツールや改善されたUIは、ユーザーがより簡単に仮想基盤を管理し、最適化する手助けとなるでしょう。

リリースリンク : https://www.proxmox.com/en/about/press-releases/proxmox-virtual-environment-8-2

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