株式会社アクシス
Proxmox VE 8.3のリリースの6つの新機能の概要は下記になります。
ソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)技術がファイアウォールと緊密に統合されました。これにより、仮想ネットワーク(VNet)のIPセットが自動生成され、IPアドレス管理プラグインを通じて効率的に管理可能となります。
また、nftablesベースのオプトインファイアウォールは、仮想ネットワークレベルでのトラフィックフィルタリングをサポートし、SNATトラフィックやゾーン間トラフィックの制限が容易になります。
通知システムに新たにWebhookターゲットが追加され、システム更新やバックアップジョブなどのイベント時にHTTPリクエストをトリガー可能となりました。
カスタマイズ可能なヘッダーやリクエストボディにより、Webhook対応サービスとのシームレスな統合が可能です。
リソースツリーに「タグビュー」機能が追加され、仮想ゲストをタグごとにグループ化して迅速かつカスタマイズ可能なビューを提供します。
Ceph Squid 19.2.0を新たにサポートし、引き続きCeph Reef 18.2.4およびCeph Quincy 17.2.7も利用可能です。インストール時に優先するCephバージョンを選択できます。
Open Virtualization Format(OVF)およびOpen Virtualization Appliances(OVA)ファイルのインポートが可能となり、Proxmox VEのウェブインターフェースを使用して直接ストレージに取り込むことができます。
また、VMwareゲストを含む他のハイパーバイザーからの移行を支援するインポートウィザードも提供されています。
「私たちの仮想化プラットフォームは、企業に比類のない効率性と制御力を提供することを目的としています」と、ProxmoxのCTOである Thomas Lamprecht氏は述べています。「高度なソフトウェア定義ネットワーク(SDN)機能を統合することで、企業がITインフラを簡素化し、機動性を向上させ、スケーラブルな成長を推進できるよう支援しています。現在、Proxmox Datacenter Managerの初版を開発中であり、これにより複数のデータセンター運用を統一的に管理できるインターフェースを提供し、さまざまなデータセンターにまたがる複数のクラスターを効果的に管理できるようになります。」
「オープンソースプロジェクトであるProxmox VEは、ここ数ヶ月で大幅な成長を遂げ、30万のアクティブホストが追加され、合計で約130万に達しました。現在のダイナミックなビジネス環境において、特に市場の価格変動が新たな機会を生み出している中、私たちは成長に向けた絶好のポジションにいます」と、ProxmoxのCOOであるTim Marx氏は述べています。「品質と価値への取り組みが強く共感を得ており、この勢いをさらに発展させていくことに大きな期待を抱いています。」
今回のアップデートでProxmox VEはさらに使いやすく、効率的な仮想化プラットフォームとしての地位を固めつつあります。新しいツールや改善されたUIは、ユーザーがより簡単に仮想基盤を管理し、最適化する手助けとなるでしょう。
リリースリンク : https://www.proxmox.com/en/about/press-releases/proxmox-virtual-environment-8-3
アクシスはProxmox ソリューションの導入と運用において10年以上の経験を持ち、数多くの企業に導入支援を行ってきました。以下に、アクシスのサポートサービスの詳細を紹介します。
企業のニーズに合わせた仮想環境の設計とカスタマイズを提供します。Proxmox ソリューションの深い知識・経験を活用して、最適な構成を提案し、効率的な運用を実現します。
導入から運用までお客様のご要望に合わせたサポートを行い、Proxmox ソリューションの導入に関する技術的な障壁を低減します。また、有償サポートによる継続的な技術支援で、プロダクション環境の安定稼働を支援することも可能です。