忘れることのできない光景 [ 2 ] 大規模コミュニティサイトのWEBシステム企画・開発・運用で目指したもの
前回、「忘れることのできない光景 [ 1 ] 大規模コミュニティサイトがオープンした瞬間」を、ご紹介しました。その時目指していたものについても触れておこうと思います。
生まれ変わる機会を得たハードルの高いシステム
当時でも50万ユーザーを有するコミュニティサイトのシステムを
構築・運用していましたが、
いくつものコンテンツが独立して存在する
ユーザーにとっては、使いにくいシステムになっていたのです。
新たな会員用サイトとして生まれ変わる機会を得た、そんなシステム開発でした。
会員という組織の導入、
有料会員のための初めてのクレジットカード決済導入、
金銭が絡むシステムはセキュリティ的にも正確さも求められ、
そのハードルは高い。
システムを意識せずに使ってもらえるか?
ログイン部分の基本フローの変更、
使ってくれる人の使いやすさを求めた仕様変更、
これって、利用者に企画者の意図が伝わるかな?
多くの人が、ストレスなく、心地よく、
システムを意識せず、使ってもらえるかな?
そんなことを自問自答しながら仕様を決めていきます。
そもそも、システムは 手段 であって、目的ではない。
利用者は、目的をはたすために効率的だから、
手段 としてシステムを利用する。
本当に、本当に、 そうなっているんだろう か ?
そんな自問自答、いえ、当時の仲間との戦いとも思える論争を経て
生み出されたシステム。
それが公開されたとき、多くの人が使ってくれている光景を見たとき、
その感動はひとしおでした。
たくさんの人が、システムを利用してくれたとき、
たくさんの人に、企画・開発者の意図が届いたとき、
私たち、作り手の想いが届いたとき、
つながる、伝わる、届く。
私たちは、この為に、
システムの企画・開発・運用をしているのかもしれない。
(記事担当:水谷)