ペッパーをLINEでコントロール!

前回報告しました出向中のペッパーですが、開発が着々と進んでいます。
まずは、ペッパーをLINEでコントロールするアプリを開発しましたので、ご紹介させていただきます。
その名も「LINE de Pepper(仮)」

LINE de Pepper(仮)アプリの機能

  • LINEのトークで入力したメッセージを、ペッパーが喋ります。
  • さらに、メッセージを読み上げるだけでなく、身振り手振りも合わせて行います。
  • 写真や動画にも対応し、ペッパーのタブレット上に再生されます。

ご利用方法

LINE@アカウントをペッパー用に取得しています。
利用するユーザーの方は「友だち追加」するだけです!

アーキテクチャ全体像

下記が今回構築したシステムになります。

ペッパーのインストールアプリとしては作成せず、LINEメッセージをwebhookで受け取るサーバから、ペッパーにリアルタイムで命令を送信しています。

メッセージは、連続的に送られてくる可能性があります。前のメッセージの再生中に命令上書きされないように、メッセージキューサーバを設置し、シーケンスに再生されるようコントロールしています。

ALTabletを利用した写真、動画再生

ALTabletモジュールを利用してタブレット表示を行うこと可能ですが、LinuxサーバのSDK上から直接命令すると、タイムアウトエラーとなってしまうようです。

タブレット内での実行は問題なくできます。

今回は下記のように画像/動画の保存場所をURLで指定することでタブレットに表示するモジュールをタブレット内に設置し、サーバからssh経由でコマンド実行するような実装をしています。

実際に使ってみた感想

通常のペッパーのアプリの立ち上げなどでは、どうしてもモッサリしてしまうイメージがありますので、今回は、オートノマスライフをオンにして人とインタラクティブな状態のペッパーを、LINEでコントロールするアーキテクチャを採用しました。

なので、メッセージを送ってからペッパーが再生するまでの遅延は、1秒〜2秒程度。レスポンスは早く感じます。(※個人の感想です。動画や写真の場合はファイルサイズに依存します)

トークのメッセージを喋ってくれます

画像を送るとタブレットに表示してくれます

サーバコントロール型アプリ & 応用案

ペッパーインストール型のアプリとは違い、サーバ側でペッパーへ命令することで、ペッパー単体では取得できない別の場所に設置したセンサー情報のフィードバックや、サーバ側で独自に入手/解析した結果をリアルタイムでペッパーにプッシュすることが可能になります。

LINE de Pepper(仮)の応用案

応用例の一つとして、
小売店に設置してあるペッパーへの、リアルタイムのセール情報の配信が考えられます。

予めアプリに組み込んだ定型的なセール情報やトークですと、リピーターは飽きてしまいますが、この「LINE de Pepper(仮)」なら、店舗内の担当者がその場のシチュエーションに合わせてペッパーをコントロールさせることができてしまいます!

また、サーバ側から動的に機能を追加できることになりますので、POSデータと顧客データから買い物した人にリアルタイムでお礼を言うペッパーなどは面白いのではないでしょうか?

アクシスではこのようなペッパーアプリの開発も行なっておりますので、ご興味をもたれましたら、是非お気軽にご相談ください!

▼お問い合わせ先
株式会社 アクシス
東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー2F
Phone: 03-5333 -7771 Fax: 03-5333-7774
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(記事担当:宮腰)